「ヴェイパーフライとアルファフライ、どっちが自分に合うの?」
マラソンランナーなら一度は悩むシューズ選び。特にフルやスピード系の練習では、シューズの特性がタイムや疲労感に大きく影響します。
今回は「第27回
柏の葉リレーマラソン」に参加し、2000m×3本+400m×1本のリレー形式で
ヴェイパーフライ3とアルファフライを交互に履いてガチ比較しました!
リアルな実走データから、両モデルの違い・使い分け方・おすすめランナー像まで詳しくレポートしていきます。
「どっちを買うか迷っている方」や「レース用シューズを選びたい方」は、ぜひ最後までチェックしてみてください!
【大会レポ】第27回 柏の葉リレーマラソンに参加
2025年5月4日、千葉県の柏の葉公園総合競技場で開催された「春らんRunリレーマラソン」に出場してきました!
この大会は、トラックを使用したチームリレー形式が特徴で、短距離から中距離まで多彩な刺激を味わえるイベントです。
気温は約21℃、やや蒸し暑さを感じる春の空気の中、競技場の広々としたトラックと観客席に囲まれて、スピードとチームワークを試す絶好の舞台となりました。
今回のバナナぴろしの担当区間は、2000m×3本+400m×1本。
使用シューズはヴェイパーフライ3とアルファフライを交互に使いながら、それぞれの特性や違いを「実戦形式」で比較してみました。
特にスピード刺激を入れたい時期や、シューズの履き分けに悩んでいるランナーにとって、かなり参考になるデータが取れたと感じています。
このあと、各区間のペース・ピッチ・心拍数などを交えながら、リアルな走りの記録をお届けします!
2000m×3本+400mリレーの実走データ
今回のリレーマラソンでは、僕自身が2000mを3本+400mを1本担当しました。
それぞれ異なるシューズ(ヴェイパーフライ3 / アルファフライ)を履き分けて走行し、走りの感覚・数値データを記録しました。
目的は、「シューズによってどんな違いが現れるのか」を体感・可視化すること。
特にピッチ・ストライド・心拍・パワーなどを比較することで、自分に合う厚底シューズの傾向が見えてきます。
以下、各区間ごとの実走データです。
シューズの切り替えによって走りの質がどう変化したのか、ぜひチェックしてみてください!
400m区間|ウォーミングアップと実走データ
【ウォーミングアップメニュー】
- ジョグ:約500m
- 流し:200m × 2本
【400m走の実走データ(COROS計測)】
距離 | 約1.26km(全行動) |
---|---|
本番400m | 約0.21km × 2区間(推定) |
平均ペース | 4'25"/km |
ベストペース | 2'35"/km(スパート時) |
平均心拍 | 155bpm(最大178bpm) |
ピッチ | 204spm(最高値) |
ストライド | 最大187cm |
普段はLSDやジョグ中心というランナーにも、こういったスピード刺激は効果的。
特にピッチやストライドを意識しながら走れる短距離は、フォーム調整にも最適です。
2000m区間(1本目)|ヴェイパーフライ3での走行データ
400mの刺激走から約10分後、最初の2000mリレー区間に突入。
ここではナイキ ヴェイパーフライ3を使用しました。
まだ体がフレッシュな状態だったので、スタートから軽快に入れました。
トラックの反発とヴェイパーフライの軽さ・反発性が相性良く、自然とピッチ重視の走りになった感覚があります。
距離 | 2.00km |
---|---|
時間 | 6分54秒 |
平均ペース | 3'28"/km |
ベスト1km | 3'24"/km |
平均心拍 | 175bpm |
ピッチ | 193spm |
パワー | 268W |
ペースコントロール+反発の活かし方がうまくかみ合った1本目でした👌
2000m区間(2本目)|アルファフライの走行データ
2本目はナイキ アルファフライを使用。厚底構造による反発力とクッション性が特徴で、脚を守りつつ安定した巡航ペースを維持しやすいシューズです。
実走では2000mを7分04秒で走り切り、フォームの乱れも少なく、終始安定した走りができました。
距離 | 2.01km |
---|---|
時間 | 7分04秒 |
平均ペース | 3'32"/km |
平均心拍 | 173bpm |
平均ピッチ | 191spm |
平均パワー | 258W |
序盤からラストまでペースに大きなブレはなく、クッション性を活かして一定リズムのピッチ走法で走り切れました。特にトラックのような路面でも、アルファフライの恩恵を感じられる内容でした。
2000m区間(3本目)|ヴェイパーフライ3でビルドアップ走
最後の2000mは、再びヴェイパーフライ3を選択。
さすがに全身に疲労感が出始めており、序盤はやや控えめな入りに。
しかし後半はうまく持ち直し、ビルドアップ気味にまとめて走り切ることができました。
トラックでの反発とシューズの軽さに助けられながら、ペース維持を意識した走りに徹しました。
距離 | 2.01km |
---|---|
時間 | 7分04秒 |
平均ペース | 3'31"/km |
平均心拍 | 159bpm |
平均ピッチ | 193spm |
平均パワー | 260W |
今回の1本は、スピードよりも“安定感と粘り”を重視した走りでした。
この流れを活かして、次はレース本番を想定したロング走にも繋げていきたいと思います!🔥
ラスト400m スパート|ウィパーフライ3で締めの流し
2000m×3本を終えたあとの“締め”として、ラスト400mの流しスパートを実施。
疲労困憊の中でも、フォームとピッチを意識しながらしっかり走り切ることができました🔥
使用したのは再びヴェイパーフライ3。軽量で反発がスムーズに伝わるため、疲労時でも推進力を維持しやすく、スピード感のある走りができました。
距離 | 0.43km |
---|---|
時間 | 1分12秒 |
平均ペース | 2'47"/km |
平均ピッチ | 198spm |
平均パワー | 318W |
【比較検証】ヴェイパーフライ3とアルファフライの違い
実走データから分かるシューズの特徴と適性
今回のリレーマラソンでは、2000m×3本を交互にヴェイパーフライ3とアルファフライで走行。
実際に走った感覚と計測データから、両シューズの特性や違いを比較してみました。
▼ 実走データの比較サマリー
本数 | 使用シューズ | タイム | 平均ペース | 平均心拍 | 平均ピッチ | ストライド |
---|---|---|---|---|---|---|
1本目 | ヴェイパーフライ3 | 6:54 | 3'28"/km | 175 bpm | 193 spm | 約151cm |
2本目 | アルファフライ | 7:04 | 3'32"/km | 173 bpm | 191 spm | 約153cm |
3本目 | ヴェイパーフライ3 | 7:04 | 3'31"/km | 159 bpm | 193 spm | 約146cm |
ヴェイパーフライ3の特徴
- 軽量で反応が速い:スピードを乗せやすく、短距離の加速にも強い
- ピッチ重視型に向いている:足の回転数でスピードを出すタイプと好相性
- トラック適性が高い:反発をダイレクトに伝えやすく、脚に返ってくる
アルファフライの特徴
- クッション性と反発のバランスが良い:Zoom Airユニットによる推進力が魅力
- 脚への負担が少なく長距離向き:脚持ちが良く、ハーフ〜フルマラソンで真価を発揮
- ストライド型に適している:接地から前方への体重移動がしやすい構造
ヴェイパーフライとアルファフライの違い|どう使い分ける?
反発・クッション・接地感の違い
- ヴェイパーフライ3:反発のレスポンスが早く、ピッチ走法と好相性。足抜けが速く、接地が短い。
- アルファフライ:Zoom Airユニットで大きな反発&クッション。やや反応が遅く、接地時間も長め。
- 重量感:ヴェイパーは軽快、アルファはやや重いが脚保護力に優れる。
おすすめ距離と用途での使い分け
- 〜5kmやスピード練習:ヴェイパーフライ3が◎。軽さと反発の即応性が武器に。
- ハーフ〜フルマラソン:脚へのダメージを軽減できるアルファフライが◎。後半の粘りが活きる。
- ウルトラマラソン:どちらもやめよう
フォームタイプ別のおすすめ
- ピッチ型(足の回転で稼ぐ):ヴェイパーフライ3が高相性。
- ストライド型(大きな一歩で進む):アルファフライの構造が活きる。
- 初心者やフォーム調整中:クッションがしっかり効くアルファフライが安心。ただし、フォアフット向け
実走比較から分かった使い分けのポイント
- トラックなど反発の強い路面ではヴェイパーフライがより反応しやすく、スピードを出しやすい。
- アルファフライは距離が長いほど強みを発揮し、脚持ち・安定感・反発の3拍子が揃う。
- ピッチ・フォームが整ってくると、ヴェイパーでも長距離を走り切れる可能性も。
今回の比較で得た学び
3本目でもピッチが落ちず、疲労状態でもフォームを維持できたのは、シューズの特性+普段のトレーニングの成果。
特にヴェイパーフライ3の軽さは、ラストでも粘れる要因になりました。
厚底シューズ選びで迷っているランナーには、今回のような交互実走比較が本当におすすめです!
【使い分け方】マラソンシューズの選び方|厚底・薄底の選定ポイント
シューズ選びの前に押さえたい基本
マラソンやランニングでは、シューズ選び=パフォーマンスとケガ予防の鍵になります。
特に最近は「厚底 vs 薄底」で迷うランナーが多く、それぞれの特性を理解することが重要です。
厚底シューズの特徴とおすすめタイプ
- 着地衝撃を吸収しやすい:脚へのダメージが少なく、ロング走・レース後半に強い
- 反発力を推進に変えやすい:ピッチ型・ストライド型どちらにも対応可能
-
おすすめランナー:
・サブ4〜サブ2.5を目指す中上級者
・フォームが安定していて、ある程度の脚筋力がある人
▶ 【2025年】厚底ランニングシューズおすすめ17選|メリット・デメリット
薄底シューズの特徴とおすすめタイプ
- 接地感がダイレクト:フォーム矯正・感覚重視の練習に◎
- 足裏で走る感覚が養える:ペース走・ドリル・リカバリーに活用しやすい
-
おすすめランナー:
・ランニングフォームを整えたい初心者~中級者
・ジョグ中心で脚を育てたい人
▶ 【2025薄底シューズ8選】メリットとデメリット!選び方とおすすめモデル
使い分けの実例:僕の練習メニューから
- スピード系(200m〜1km): ヴェイパーフライ3や薄底フラットシューズ
- テンポ走・レースペース走: アルファフライ or 軽量レーシング厚底
- LSD・ジョグ: クッション性の高い厚底 or 安定性のあるシューズ
迷ったら「厚底1足+薄底1足」の2足使い分けがおすすめ
1足だけで完璧なシューズは存在しません。
走る距離や目的に応じて厚底と薄底を使い分けることで、ケガ予防+効率アップの両方が狙えます。
シューズを味方につけて、もっと楽しく、もっと速く走っていきましょう!
まとめ:レース・練習で“効く”一足を選ぼう
今回のリレーマラソンを通じて、ヴェイパーフライ3とアルファフライの違いを実戦データで体感できました。
シューズの特徴は、走る距離・目的・脚の疲労度によって大きく“効き方”が変わるものだと改めて実感しました。
どんなシューズが正解かは、あなたの走り方次第。
厚底と薄底、それぞれの強みを理解して、自分に合った1足—or
2足—を使い分けることが、継続的な成長とケガ予防にもつながります。
「走りが変わると、シューズの感じ方も変わる」
だからこそ、シーズンや練習内容に応じて、“いま効く一足”を選べる判断軸を持つことが重要です。
シューズと向き合うことは、走ることと向き合うこと。
これからも、自分にとってのベストシューズを見つけ続けましょう!🏃♂️🔥
0 件のコメント:
コメントを投稿