フルマラソン後半の粘りに自信がない方へ。
坂道トレーニングには、心肺も脚力も同時に鍛えられる“効率のいい負荷”があります。
この記事では、松戸市の400m坂道を使った15kmビルドアップ走の実例をもとに、心拍やフォームの変化、トレーニング効果を詳しく解説します。
失速せずに走りきるためのヒント、ぜひチェックしてみてください!
松戸の400m坂で実践!ビルドアップ走の概要
仕事終わりに400m坂道往復でしっかり刺激
バナナぴろし
トンネルのある400m下り+上りの周回コースで、ビルドアップ走を意識してみた!
りんごちゃん
バナナぴろし
グラフ見てもアップダウンの影響がリズムよく出てて、気持ちよく走れたよ。
コースは400mの下り坂+上り返しの連続で、標高グラフもまさに“山登り”。
トンネルを含むルートでGPSの誤差はあるけれど、毎回同じ距離を使うのでペース確認も安心です。
後半にかけてじわじわペースアップしながら、フォームと心拍のバランスを意識。
最後のラップが一番速くて、まさに狙い通りのビルドアップになりました。
今回使用した坂道は、千葉県松戸市の八ヶ崎エリアにある、直線400mの公道坂。
この日のランニングデータのサマリーはこちらです。
心拍・ピッチ・出力・負荷など、数値面からも狙い通りのトレーニングができました。
ラップ | 距離 | ペース | 時間 |
---|---|---|---|
1 | 0.30km | 6'00" | 1:47 |
2 | 1.80km | 5'04" | 9:06 |
3 | 1.80km | 4'57" | 8:54 |
4 | 1.82km | 4'44" | 8:38 |
5 | 1.77km | 4'52" | 8:36 |
6 | 1.87km | 4'29" | 8:22 |
7 | 1.82km | 4'35" | 8:21 |
8 | 1.80km | 4'32" | 8:10 |
9 | 1.78km | 4'33" | 8:07 |
10 | 0.31km | 6'42" | 2:06 |
累積上昇284mのタフなコースでも、平均ペース4'47"/kmで完走できたのは大きな自信に。
効率も110%、トレーニング負荷も244とバランスよく仕上がり、心肺と脚づくりの両立ができました。
今後はこの坂道コースを週1の刺激入れや、レース直前の調整用にも活用していきたいです。
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坂道ジョグの効果と実践ポイント
バナナぴろし
りんごちゃん
バナナぴろし
りんごちゃん
さっきのりんごちゃんの疑問にもあったけど、実は坂道ジョグは、見た目以上に効果が高いランニングトレーニングです。
上りでは自分の体重を使って自然な負荷がかかり、太もも・お尻・ふくらはぎなど大きな筋肉群を効率よく刺激できます。
特に心拍が平地より早く上がるため、インターバル的な負荷を得ながらも、無理なく走れるのが特徴です。
一方の下り坂では、ハムストリングスや体幹といった「ブレーキ筋」が活性化されます。
接地衝撃が増すことでフォームが乱れやすくなりますが、そこで丁寧に下る意識を持つことで、体のコントロール力が養われます。
この感覚は、フルマラソン後半に脚を残すための鍵になります。
また、坂道では「上りで心拍を上げ、下りで下げる」という心拍の波を自然に作ることができます。
これは心肺の回復力=リカバリー能力の向上に直結し、ハーフ〜フルマラソンで粘れる体づくりに効果的です。
- ・筋力アップ(特に臀部・大腿・ふくらはぎ)
- ・フォーム維持力の向上
- ・心肺の回復力向上
- ・着地衝撃への耐性強化
「きつい」だけじゃない、効率的で万能なトレーニング。
トレーニングに変化が欲しいときや、短時間でしっかり刺激を入れたい時に、ぜひ取り入れてみてください!
心拍の上げ下げで得られる効果とは?
バナナぴろし
りんごちゃん
バナナぴろし
身体が自然に回復できるモードに切り替えられるってことだからね。
りんごちゃん
りんごちゃんの言うとおり、ランニング中に心拍数を意図的に上下させるトレーニングは、レース後半の粘りを生み出すうえで非常に有効です。
特に今回のような坂道コースでは、上りで自然に心拍が上がり、下りで呼吸とフォームを整えるという“波”のリズムが生まれやすく、
ジョグ感覚でインターバル的な効果を得られるのが最大のメリットです。
一度上がった心拍を意識的に下げるには、呼吸コントロール・リラックス・姿勢保持などの技術が必要です。
これを繰り返すことで、身体の調整能力が磨かれ、結果的に以下のような恩恵が期待できます:
- ・疲れてもすぐに回復できるリカバリー力
- ・後半ペースを維持する持続力
- ・無駄な心拍上昇を抑えられる効率的な走り
実際、今回のランでは平均心拍156bpmに対して、ラスト1kmで180bpm超えまでしっかり上がり、
終始リズムよく心拍の上げ下げを繰り返すことができました。
実際の心拍の波と標高の推移がこちらです。
上りで心拍が上がり、下りで回復するリズムがしっかりグラフに表れています。
このような心拍トレーニングは、走力アップだけでなく「粘れる走り」の土台をつくります。
今後も積極的に取り入れ、身体の波に乗る感覚を磨いていきたいですね!
上り・下り、それぞれの走り方と意識すべきポイント
バナナぴろし
りんごちゃん
バナナぴろし
りんごちゃん
りんごちゃんの疑問にもあったけど、
坂道トレーニングでは、上りと下りでフォームの使い分けがとても重要です。
同じ1kmでも負荷や衝撃はまったく異なるため、それぞれに応じた意識で走ることで、効率的な負荷とケガ予防の両立が可能になります。
- ・小さな歩幅+軽い前傾姿勢で重心をスムーズに前へ
- ・ピッチ(回転数)を落とさずテンポよく刻む
- ・視線は遠く、腕振りを積極的に使って推進力を生む
急坂では無理にスピードを出さず、心拍の急上昇を防ぐようコントロールすると脚の持ちも良くなります。
【下り坂のポイント】
- ・ストライドを伸ばしすぎない
- ・足裏全体でやわらかく着地し、衝撃を吸収
- ・ブレーキをかけすぎず、「重心で転がす」感覚を意識
下りでは重力を味方にできる反面、ヒザ・腰への負担が大きくなりやすいため、丁寧なフォームが必須です。
特に勾配が強い坂では、「制動よりリズム重視」で走ることが重要です。
上りと下り、それぞれの特性を理解して走ることで、ペース・心拍・脚の疲労をバランスよくコントロールできるようになります。
坂道は“攻める”よりも“使いこなす”もの──そんな意識で走れば、レース後半の粘りに直結するトレーニングになりますよ。
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