「いつかはサブ4(フルマラソン4時間切り)を達成したい!」
そんな想いを抱える市民ランナーの方へ。
この記事では、マラソン初心者〜中級者向けに、
サブ4を目指すための効果的な練習メニュー・トレーニングプランを詳しく紹介します。
キロ5分41秒のペースで42.195kmを走り切るには、
やみくもな練習ではなく「継続できる戦略的なトレーニング」が必要です。
初心者でも無理なく続けられる内容を中心に、16週間の練習スケジュールやジョグのポイントも解説しています。
まずはこの記事を参考に、あなたの“サブ4達成ロードマップ”を描いていきましょう!
なぜサブ4を目指すのか?初心者ランナーが挑戦する理由と魅力
フルマラソンで4時間を切る(=サブ4)という目標は、多くの市民ランナーにとって憧れの存在です。
「サブ4」は単なる数字ではなく、マラソンを継続的に取り組んできた証であり、“一人前のランナー”とみなされる節目なのです。
初心者ランナーの多くは「完走」を最初のゴールにしますが、走るたびに向上心が芽生え、次の目標として自然と「サブ4」が見えてきます。
実際、東京マラソンなどの大規模大会では、完走者の上位およそ25%がサブ4達成者と言われており、初心者と上級者の“壁”を超えた存在でもあります。
では、「サブ4を達成する」ということは、他の分野でどれほどすごいことなのか?
以下に例を挙げてみましょう。
ゴルフで例えると…
サブ4は、アマチュアゴルファーがスコア90を出すのに匹敵。
これは「週末ゴルファー」から一歩抜け出す実力者のレベルです。
ボウリングなら…
アベレージ170は、サブ4級の実力。
全フレームでスペアを取れる安定感が必要です。
TOEICでは?
TOEIC745点以上が目安。
海外赴任が視野に入るビジネス英語力に相当します。
タイピングスキルなら?
10分で1670文字=上級者レベルのスピード。
サブ4も、それと同じく“継続と工夫”で到達できます。
このように、サブ4の価値は「誰にでも簡単にできること」ではないことが分かります。
しかし同時に、しっかりと準備すれば誰でも狙える現実的な目標でもあります。
初フルを走り切った方も、これから挑戦する方も。
あなたが次に目指すべき【目標】としては、素晴らしい内容となります。
サブ4を達成するためのマラソンペースとは?【キロ平均5分41秒の現実】
フルマラソン(42.195km)を4時間以内で完走するには、
1キロあたり「5分41秒」というペースを42km以上、休まずキープする必要があります。
これは、10kmを56分50秒で走るスピード感と同等です。
最初の数キロなら余裕でも、30kmを過ぎたあたりで体力・メンタルの両面で試されます。
一見すると「キロ5分41秒なら遅くない?」と思う方もいますが、
サブ4は市民ランナーの中でも上位25%の実力を持つ人たちが達成できるレベル。
「完走」から「記録」へとシフトするターニングポイントでもあります。
このペースを42km保つためには、次のような力が必要です:
- ✔ 10km〜30kmでも失速しない持久力
- ✔ 正確なラップ管理をするペース感覚
- ✔ 後半に耐えうる脚筋力とフォーム維持力
サブ4は、「キロ5分41秒」をただ走れるだけでなく、疲労時でも崩れずにキープする力が問われる挑戦です。
この後のセクションでは、サブ4達成に向けた練習方法・メニューを具体的に解説していきます。
初心者向け|サブ4達成のための練習メニューと始め方
「サブ4を目指したいけど、何から始めればいいの?」
初めてフルマラソンに挑戦する方や、完走はしたけど記録に伸び悩んでいる方へ。
このセクションでは、マラソン初心者がサブ4を達成するための基本的な練習メニューや考え方を、わかりやすく解説します。
目標設定と基礎準備
サブ4達成には、「週4〜5日×6ヶ月以上」の計画的なトレーニングが推奨されます。
まずは、基礎体力と走る習慣を身につけるところからスタートしましょう。
いきなり長距離はNG!短い距離を少しずつ増やして「走る体」を作ることが重要です。
基本の練習メニューの構成
サブ4ペース(キロ5分41秒)で完走するためには、以下のようなメニューをバランスよく取り入れましょう。
- 🏃♂️ ロングラン(持久力):週1回、90分以上のゆっくり長距離
- ⏱ ペース走(スピード感覚):週1回、レースペース前後で5〜10km
- 🔁 インターバル(スピード強化):400m〜1km×数本、高強度の繰り返し
- 🧘♀️ イージーラン(回復):週2〜3回、気持ちよく走れるペース
また、休養日を週2日は確保しましょう。
回復が進むことで、より良いトレーニング効果が得られます。
食事・体重・体づくりも重要
練習だけでなく、日常の栄養・水分補給もサブ4成功のカギです。
特にエネルギー源となる「炭水化物」と「水分補給」は意識的に。
また、体づくりの目安として知られているのがこの格言:
「1kg痩せればフルマラソンで約3分速くなる」
体重管理も含めて「走る身体」を作っていくことが、走力向上に直結します。
シューズ・ウェア・ウォッチも味方に
足に合ったランニングシューズは、ケガ防止と走力アップの両方に効果的です。
また、ランニングウォッチでペース・心拍・距離を管理することは、モチベーション維持にも役立ちます。
メンタル強化のすすめ
サブ4は「気持ちとの戦い」でもあります。
仲間との練習・SNSでの記録共有・大会エントリーなどでやる気を持続させましょう。
ランニングは孤独だけど、つながれば楽しい!
初心者が陥りやすい失敗とは?
- 急に走りすぎる:怪我や燃え尽きに注意。徐々にステップアップを。
- 休まない:週2回は完全休養で、体も心も回復させましょう。
- 毎回同じメニュー:練習に変化をつけることで刺激が入り、成長しやすくなります。
- 前半飛ばしすぎ:レース本番で多い失敗。最初はゆっくり入りましょう。
サブ4は初心者でも現実的に狙える目標です。
正しいステップで練習すれば、あなたも必ず届きます!
今日から、サブ4達成への一歩を踏み出しましょう!
▶ 【関連記事】バナナぴろし推奨の練習理論
サブ4を目指す人のためのジョグのコツ【距離・頻度・ペース】
サブ4を目指すランナーにとって、ジョギングは「基礎をつくる最重要トレーニング」です。
距離・頻度・ペースを正しく管理することで、効率的に走力を高めることができます。
ジョグの基本ポイント
- ✅ 距離: 週40km〜60kmが目安。少しずつ距離を増やすのがポイントです。
- ✅ 頻度: 週2〜3回のジョグで、走る習慣と持久力を強化。
- ✅ ペース: キロ6分〜6分30秒が理想。サブ4ペース(5:41/km)より“あえてゆっくり”が効果的。
速く走るだけが練習ではありません。
ジョグ=疲労を残さず走るトレーニングと捉え、リラックスして距離を重ねていきましょう。
効果的に走力アップ!サブ4達成に使えるジョギングの種類とは
ジョグには種類があります。それぞれの特徴を理解して使い分けることで、練習効果が倍増します。
-
🏃♂️ ロングスローディスタンス(LSD):
長時間・低強度で走る持久力養成の基本。脂肪燃焼効率も高く、初心者にもおすすめです。
例:90分〜120分をキロ7分ペースで -
⏱ ペース走:
レース本番に近いペース(キロ5:30〜5:45)で走る練習。ペース感覚を身につけるのに効果的。
例:5〜10km -
⛰ ヒルトレーニング:
坂道を使った走りで脚力アップ&心肺強化。苦しいが得られるリターンも大きい。
例:坂道200m × 5〜10本
これらを週間スケジュールの中でバランスよく取り入れることで、故障しにくく、ブレない走力が養われます。
次のセクションでは、これらを活かして本番で力を出し切るための「レースペース戦略」について解説します。
レース当日の戦略|サブ4マラソン達成のためのペース配分術
サブ4を目指すランナーにとって、レース当日のペース配分は勝敗を分ける最大のポイント。
ここでは、フルマラソンで4時間(=平均5分41秒/km)を切るための具体的な走り方を紹介します。
【基本】サブ4に必要なペースとは?
フルマラソン(42.195km)を4時間以内で完走するには、
1kmあたり5分41秒(10kmあたり56分50秒)で淡々と走る必要があります。
トイレやエイドでのロスを考えると、やや速めの5分30秒/km前後で巡航できると安心です。
【序盤】最初の5kmは「抑えて入る」が鉄則
スタート直後はテンションも上がり、つい飛ばしがちです。
しかし、ここで突っ込むと30km以降の“失速地獄”が待っています。
最初の1〜2kmはキロ6分〜5分50秒程度に抑え、
心拍やフォームを安定させることを優先しましょう。
【中盤】5〜30kmはリズム重視でペース維持
5kmを過ぎたら、本来の巡航ペース(5分35〜5分45秒/km)へ移行。
呼吸や心拍が乱れない範囲で、一定リズムをキープします。
ペースを見張る相棒として、ランニングウォッチやペーサーも有効です。
【終盤】30km以降は「ネガティブスプリット」が理想
エネルギー切れ・脚の張りなど、最も過酷なゾーンです。
ここで慌てず、“粘りの走り”で5分40〜5分50秒/kmを維持しましょう。
もし余力があるなら、ラスト5kmだけ徐々にペースアップする“ネガティブスプリット”戦略もアリです。
【補給】エネルギー切れ防止も戦略の一部
15km、25km、35kmあたりでジェルやドリンク補給を意識しましょう。
レース中にハンガーノックになると、どんなペース戦略も崩れてしまいます。
サブ4は「気合いと根性」で乗り切る時代ではありません。
ペースと体調をコントロールしながら、計画通りに淡々と走るのが最短ルートです。
次のセクションでは、16週間でサブ4を目指す練習スケジュールを紹介します!
【16週間対応】サブ4挑戦者向けマラソントレーニングスケジュール
ここでは「サブ4を達成するための実践的な16週間メニュー」です。
徐々に距離と強度を高めながら、怪我なく基礎を積み上げることが目的です。
【週1】走る習慣を作る週(合計30km)
- 月:5km(30分)イージー
- 火:休息
- 水:6km(36分)イージー
- 木:3km(15分)マラソンペース
- 金:休息
- 土:5km(30分)イージー
- 日:11km(66分)イージー
【週2】軽いスピード刺激を入れる週(合計40km)
- 月:休息
- 火:1マイルジョグ+2×2.4kmテンポ(間に400mジョグ)+1マイルジョグ
- 水:8km(50分)イージー
- 木:1マイルジョグ+3.2kmマラソンペース+1マイルジョグ
- 金:休息
- 土:5km(30分)イージー
- 日:12.9km(80分)イージー
【週3】テンポ走を強化する週(合計47km)
- 月:休息
- 火:1マイルジョグ+3×1.6kmテンポ(間に400mジョグ)+1マイルジョグ
- 水:9.7km(60分)イージー
- 木:1マイルジョグ+4.8kmマラソンペース+1マイルジョグ
- 金:休息
- 土:5km(30分)イージー
- 日:14.5km(90分)イージー
【週4】バリエーション強化&5K/10Kレース試走(合計43km)
- 月:休息
- 火:1マイルジョグ+4×800mテンポ(間に200mジョグ)+1マイルジョグ
- 水:11.3km(70分)イージー
- 木:1マイルジョグ+3.2kmブリスク(やや速め)+1マイルジョグ
- 金:休息
- 土:5km(30分)イージー
- 日:10kmまたは5マイルレース+前後に1マイルジョグ(記録を測定)
【週5】刺激を強める!ファルトレクトレーニング導入(合計48km)
- 月:休息
- 火:1マイルジョグ+6.4kmファルトレク(変化走)+1マイルジョグ
- 水:8km(50分)イージー
- 木:8km(50分)イージー
- 金:休息
- 土:5km(30分)イージー
- 日:17.7km(1時間50分)イージー
【週6】登り坂で脚を鍛える!アップヒルトレーニング(合計53km)
- 月:休息
- 火:1マイルジョグ+8×2分アップヒル+1マイルジョグ(下りジョグで回復)
- 水:9.7km(60分)イージー
- 木:1マイルジョグ+4.8kmテンポ+1マイルジョグ
- 金:休息
- 土:5km(30分)イージー
- 日:20.9km(2時間10分)イージー
【週7】スピード×距離の両立!インターバル強化&ロング走(合計60km)
- 月:休息
- 火:1マイルジョグ+10×400m(5Kペース)+1マイルジョグ
- 水:11.3km(70分)イージー
- 木:9.7km(60分)イージー
- 金:休息
- 土:5km(30分)イージー
- 日:24.1km(2時間30分)イージー
【週8】ハーフマラソン試走で実力チェック(合計50km)
- 月:休息
- 火:1マイルジョグ+12×200m(マイルペース)+1マイルジョグ
- 水:11.3km(70分)イージー
- 木:1マイルジョグ+3.2kmテンポ+1マイルジョグ
- 金:休息
- 土:5km(30分)イージー
- 日:ハーフレース(または24.1kmロング走+前後ジョグ)
【週9】走行距離とテンポ走を同時に強化(合計55km)
- 月:休息
- 火:1マイルジョグ+3×2kmテンポ(間に400mジョグ)+1マイルジョグ
- 水:8km イージー
- 木:10km イージー
- 金:休息
- 土:6km イージー
- 日:21km ロングラン
【週10】距離・スピードともにバランス強化(合計60km)
- 月:休息
- 火:1マイルジョグ+4×1.5kmテンポ+1マイルジョグ
- 水:10km イージー
- 木:休息
- 金:8km イージー
- 土:6km イージー
- 日:26km ロングラン
【週11】最大負荷のピーク直前週(合計65km)
- 月:休息
- 火:1マイルジョグ+5×1kmテンポ+1マイルジョグ
- 水:休息
- 木:10km イージー
- 金:8km イージー
- 土:7km イージー
- 日:28km ロングラン
【週12】ピーク週!最大70kmで仕上げ完了(合計70km)
- 月:休息
- 火:1マイルジョグ+5×2kmテンポ(400mジョグ)+1マイルジョグ
- 水:10km イージー
- 木:休息
- 金:10km イージー
- 土:8km イージー
- 日:30km ロングラン
【週13】タッパー開始!疲労を抜きつつ刺激をキープ(合計50km)
- 月:休息
- 火:8km イージー
- 水:10km テンポ(フォーム意識)
- 木:休息
- 金:8km イージー
- 土:6km イージー
- 日:18km ロングラン(マラソンペース感覚を確認)
【週14】疲労を抜いて整える週(合計40km)
- 月:休息
- 火:6km テンポ
- 水:8km イージー
- 木:休息
- 金:6km イージー
- 土:5km イージー
- 日:15km ロングラン(心拍数を意識)
【週15】レース直前の最終調整週(合計30km)
- 月:休息
- 火:5km テンポ(軽めに)
- 水:6km イージー
- 木:休息
- 金:4km イージー
- 土:休息
- 日:15km ロングラン(リラックスラン)
【週16】いざ本番!レース当週の過ごし方(レース含めて約28km)
- 月:休息
- 火:4km イージー
- 水:5km ペース走(本番の感覚を最終確認)
- 木:休息
- 金:3km イージー(軽く汗を流す)
- 土:休息 or 軽いジョグ+ストレッチ
- 日:レース当日!フルマラソン 42.195km
サブ4マラソン初心者によくある質問10選【Q&A】
質問 | 回答 |
---|---|
サブ4を目指すには、1kmあたりの理想ペースは? | 平均5分41秒/kmで42.195kmを走り切ることが目標となります。 |
サブ4を達成するためのおすすめトレーニング内容は? | LSD、インターバル、ペース走など多様な練習+休養と栄養管理が鍵です。 |
ジョグの頻度はどれくらいがベスト? | 週2〜3回が理想。トータル週40〜60kmを目安に調整しましょう。 |
マラソン初心者はまず何から始めるべき? | ウォーキングや短距離ジョグで基礎体力をつけることから始めましょう。 |
レース当日のペース配分で注意すべきことは? | 前半は抑えめに。中盤から安定ペース、後半は余裕があればビルドアップ。 |
サブ4に向けた練習期間はどれくらい必要? | 6ヶ月〜1年が一般的。過去の運動経験や体力により調整が必要です。 |
栄養で気をつけるべきことは? | 炭水化物・タンパク質・水分補給のバランスが重要です。 |
ジョギングの種類はどんなものを組み合わせるといい? | LSD(長くゆっくり)、ペース走、ヒルトレーニングの3種を組み合わせましょう。 |
ランニングシューズとウェアの選び方は? | 足に合ったクッション性重視のシューズ+季節に合った通気性ウェアを選びましょう。 |
初心者がやりがちな失敗にはどんなものがありますか? | 走りすぎ、休まなすぎ、ペース管理ミス、栄養不足などがよくある落とし穴です。 |
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