前の章では、マラソンチームの応援がとっても力になることを説明しました。
この章は、フルマラソンの必殺技ともいえるウォークブレイクについて説明します。
バナナぴろし
目次
ウォークブレイク戦略:フルマラソンでのパフォーマンス向上
第38回佐倉朝日健康マラソンでサブスリーを狙ってます。そのため、この大会に向けて、30km走をしました。
しかし結果は撃沈
何か、良い策はないかと、ネットを徘徊・・・
気になるワードを発見
それは、【ウォークブレイク】【ウォーキングブレイク】
本にも記載されている特殊な走りでした。
ウォークブレイク
皆さん 知ってますか?
フルマラソンのPB(パーソナルベスト)更新は、
歩かないで走る がセオリーです。
それなのに、このウォークブレイクとは・・・
歩くんです。
本にも記載されている有名な走りです。
その本は、【ギャロウェイのランニングブック】になります。
ギャロウェイのランニング哲学:効率的なマラソン戦略
アメリカで60万部を記録したランニングガイド。 著者、ギャロウェイ氏はアメリカ長距離走界に革命をもたらしたランナー。 本書では、体やメンタルに負担をかけずに走る方法に焦点を当てています。 詳しくは |
ウィークブレイク実践ガイド:フルマラソンでの適用方法
それでは、ウィークブレイクについて、説明します。
ところで、歩くってどんな感じ?
それは、
フルマラソンの大会中に、
およそ2.5km~3km
に1度、
15~20秒 10回の大きな深呼吸
を行いながら
歩く
これにより
- 歩いた直後、体にバネが戻る。
- 筋肉疲労をレース中に回復させる。
- ケガを防ぎリカバリーも早める。
- 後半の足攣り予防になる。
歩くことで、並走グループと差が出来ますが
自然に追い上げて、徐々に前の集団に復帰できます。ウィークブレイクの実証された効果:トップランナーの事例
1998ロッテルダム・マラソンでファビアン・ロンセロはこのウォークブレイクを数回入れながら
当時世界記録2:07'26で走っています。
ウィークブレイクを使って、フルマラソンの世界記録を達成
このウィークブレイクは、市民ランナーでも、トップアスリートでも適合できます。
歩く
ことによるタイムロスは、
ペース×距離で計算してみると微々たるものになります。
そんな事が書いてあり、実践前に練習で取り入れてみました。
実践演習:ウォークブレイクを使ったトレーニング方法
ペース計算:ウィークブレイク時の速度調整
2km走って、20秒(歩く:深い深呼吸10回)深呼吸10回で、20~25秒です。
決して、止まるわけではなく、歩くので、キロ9'00くらいのラップになります。
走り続ける場合と、ウォークブレイクを使って、同じタイムでゴールできる速度について計算してみます。
サブ4目標で、キロ5'40で走り続けるとゴールが4時間
サブ4目標で、キロ5'36で2km走り、深呼吸しながら20秒歩くとゴールが4時間
同じタイムでゴールする場合、キロ5'36で良いんです。
サブ3.5目標で、キロ4'58で走り続けるとゴールが3時間30分
サブ3.5目標で、キロ4'52で2km走り、深呼吸しながら20秒歩くとゴールが3時間30分
同じタイムでゴールする場合、キロ4'52で良いんです。
バナナぴろしは、サブスリーを狙ってます。
サブ3目標で、キロ4'15で走り続けるとゴールが3時間
サブ3目標で、キロ4'10で2km走り、深呼吸しながら20秒歩くとゴールが3時間
同じタイムでゴールする場合、キロ4'10で良いんです。
仮に、3km走って、20秒歩くの場合
サブ3目標で、キロ4'11で3km走り、深呼吸しながら20秒歩くとゴールが2時間59分
表にしてます。
目標 | 通常の走行 | ウォークブレイク後の走行 |
---|---|---|
サブ4目標 | キロ5'40"/km | キロ5'36"/km |
サブ3.5目標 | キロ4'58"/km | キロ4'52"/km |
サブ3目標 | キロ4'15"/km | キロ4'11"/km |
実践練習:ウィークブレイクを取り入れたランニング
10kmの練習で、 2km走って、20秒(歩く深い深呼吸10回)走ってみました。設定 キロ4'05 でやってみました。
結果(ラップ)
最初、時計の押しミスがあります。
ウォーク直後のペース走が思ったより速くなり、ペース走が難しい
でも、想像以上に身体が楽でした。
メンタル面での利点:ウィークブレイクの心理的影響
ウィークブレイクの1番のメリットは、精神的に楽だということです。
走ってる途中で中間に歩くってこと 10kmペース走するより 2km+2km+2km+2km+2km の考え方で、時間間隔、距離感覚がとても楽に感じます。
10キロペース走をすると、 4キロ地点くらいでまだあるな〜って思ってツラくなりますが、
ウィークブレイクを取り入れると次のウォークまでしか頭に入らず、
気がつくと終わってました。
みたいな感じです。
そして、ラスト2キロもかなりペース上げれました。
同じタイムで走っても 10kmペース走よりウォークブレイク10km走のが楽です。
しかも、この時はズームフライじゃないジョグシューズを履いて練習です。
本番用のズームフライならもっと楽に思えました。
ってことで
第38回佐倉朝日健康マラソンで導入の決定を決めました。
ケーススタディ:佐倉朝日健康マラソンでのウォークブレイク適用
第38回佐倉朝日健康マラソンで、サブスリー出来そうと思いました。第38回佐倉朝日健康マラソンの給水箇所をチェック 歩く場所は給水でと決めました。
これだけ歩いても
4'10で走れば サブスリー取れちゃいます。
最後の落ち込みを、ウィークブレイクで軽減出来れば サブスリー達成
初めての試み
とりあえずやってみようと思い 実行しました。
結果はどうなったか?
つづく(サブスリーまで235日)
これって、マジですか? 次の章を楽しみにしています❤️。
返信削除ウォークブレイクって初めて聞きました。試してみたくなります。
返信削除
返信削除給水が下手でフルマラソン後半は、ほぼ歩きながら飲んでますが、ペース走でも途中歩くと精神的に楽に感じそうですね!
貴重なお話ありがとうございます😊
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